「……無理」
「大丈夫だって、絶対に誰にも触れさせないから!」
「…無理なもんは無理です」
「だったら、誰かがショウに触る前に、自分が触ってやる!!」
……そういう問題じゃありません…。
アキちゃんはクローゼットを閉めると、玄関の方へ向って行った。
「7分後にまたくるから、ちゃんと着替えててよッ!!」
ビシッと俺に指差して、アキちゃんは部屋から出て行った。
放り出されたワンピースを手にとって、俺はそのまま硬直した。
…どうしようか。
アキちゃんはあれだけ『守る』だの、『触れさせない』だの言うけどさ、やっぱり怖いものは怖いんだよね…。
アキちゃんには、いっつも俺が御飯作ったりしている。
だから……、

