「……す、凄いですね…」
「ほーぉ?いふもほーりれひょ~」
バクバクもしゃもしゃゴックンと、アキちゃんは俺の目の前で御飯を懸命に食べていた。
いつ見ても、凄い食べっぷりだなぁ…て、向かい合って食事をする度に思うけど、今日は格別だ。
今までで一番だ。
あの後、俺はとりあえずアキちゃんを自分の部屋に運び入れた。
まぁ、俺よりも大きいから持ち上げる事なんて出来なくて、引きずり入れたって言った方が正しいかもしれないが…。
その時にも、絶えずに鳴り続ける腹の音。
それで俺はお腹が空いているのだと判断し、残しておいたもう一人分の朝食を出してあげたのだ。
それだけじゃ足りないというから、俺は御飯を炊き足して、ドライカレーを作ることにした。
アキちゃんは今、ドライカレーが出来る合間に、順序が多少違うものの、フルーツのヨーグルト和えを食べている。
ちなみにフルーツは、俺が風邪ひいた時にアキちゃんがどっさり買ってきたもの。
まだまだあるから、あとでタッパに詰めて、持って帰らせよう。

