「見上げてみて?」




そう言われて、

お母さんの顔が向く先、



夜空へ顔を上げた。





「――っ」



言葉を失うほどの、


満天の星空。




あのとき、
カメラというものを知ってたら


撮って撮ってとせがんだだろう