右頬のでかい絆創膏と、左腕の真っ白な包帯
左目の青黒い痣

「お前、何それ!?」

これ、今朝の春樹を見た第一声
昨日まで何事も無くヘラヘラしてた春樹が今朝会ったらこれだよ。ビックリしない方が変

「おいおい、大丈夫かよ?」
「えっ、春樹、どこで誰の恨み買っちゃった訳?」

通り掛かった爽樹と大祐も寄ってくる
春樹は右手をヒラヒラ振りながら言った

「何かさァ、昨日の帰りにカツアゲられた訳!つーか今時こんなボコボコにされるとかマジびびったわ」
「カツアゲぇ!?」
「マジで?大丈夫なの春樹」
「んー。右腕じゃなくて助かったわー。右腕やられたらペン持てねぇし」
「ほ、ほんと?」
「ん。大丈夫!」

春樹はニカッと気持ちよく笑った
まだ腑に落ちない顔の爽樹の袖を大祐がつついた

「まぁ、何かあったら言えよ。決闘でもカツアゲ返しでもやってやんよ。爽樹行こうぜ、ホームルーム始まっぞ」
「あ、うん…じゃあね春樹と卓真」