「マジでぇ?大丈夫だったのかよ、3人とも」

「別に」
「陸が颯爽と登場してさぁー、超カッコ良かったー」
「嵐のように去って行ったー…的な?」

「大丈夫だった訳ね。つか緊張感ねぇな」

朱雀さんに数学聞きに行ったら何だ俺だけかなんて思ってたら卓真と陸が来て
遅れて慧も来た
爽樹は不明だし、雪姫はもう来ねぇし。女の子居ないとむさいね、やっぱり

「でもやっぱり、うちの学校の中に俺等の敵?が居るんだな」
「花田さん?花田さん?オレはそうは思えないけどなー」
「つか良いのかよ。慧、一緒に帰った方が未月ちゃん安心じゃねぇ?」
「ちゃんと家まで送ってきたよ。だから二人より遅れたんだよ」
「あっそ…」

俺はさも興味なさげに答えて他の方向を見た
何か…
何だかんだ言って、1番ラブラブで1番上手くいってんはのって、もしかして慧と未月ちゃんカップル?
だってあの、あのtheポーカーフェイス慧がデレるとか!!
雪姫も中々デレずに俺は苦労すんだけど、慧は中々笑わないよ

「あー悔しー!!」
「何、春樹急に叫んじゃって」
「いやー、慧は上手くいってんなぁと思って」
「俺と爽樹だって上手くいってんぞ!」
「ぁあはいはい。のろけんな」
「普段1番惚気てるお前が言うな」

ほら、こんな一言を無表情で!!
未月ちゃんすげーよ。この慧を微笑ませるってすげーよ