べしっ

「たっ」

生徒会室のドアを開けた瞬間、べしっと紙を顔に叩きつけられた

「……」



「俺も未月も言ったからな。一週間前から」

原稿用紙10枚…

「何でー…」

静かに椅子に座る慧の隣に、ドカッと座った

「つーか10枚とか多いじゃん!!2枚くらいで何とかなりそう…」
「卓真は無駄な言葉が多すぎて結局は削(けず)ることになるから」
「そ、それは…」

そう…俺も一応特進A組だけど
国語だけはどうにも…

「あ、あの…私、手伝いましょうか…」
「いいよ未月」

スッと慧の右手が未月の言葉を抑(おさ)えた

「いつも俺達をからかってる罰(ばつ)だ」
「??」

「………」

ハテナを浮かべる未月の隣で…
不敵(ふてき)な顔で笑うのを俺は見た。見たぜ!!


「あーもー慧のドSー!!!!」
「誰がドSだ」
「あ、あの…」