「爽樹?」
「!!」

膝を抱えて頭を垂らしていると、頭上から陸の声が降ってきた
顔を上げると、白い道着を着て肩にタオルをかけた陸が、あたしを見下ろしていた

「わり、大祐に爽樹が来てるっての、さっき聞いてさ」

そう言ってうっすら汗を浮かべた顔で笑う陸は、すっごくカッコよかった

「あ、ああ、いいよ別に!」

こんなカッコイイ男の子が幼馴染で、しかも彼氏になっちゃうなんて、あたしどうしちゃったんだろうね

「さっき卓真からメール来てて、朱雀さん達戻ってきたらしいぜ。一緒に会いに行かね?」
「あ、行く!」
「じゃあ着替えるから待っててな」

陸はそう言って、その場で道着を脱ぎだした

「わ、バカ!!どこで着替えてんの!?部室行って着替えてよ!!!!」

あたしが真っ赤になって(自分でも分かるよ~;)手をブンブン振っていると、ケラケラ笑いながら大祐が歩いてきた