「な、何か強くなってね?姫…」
「爽樹が教えてくれた」
「ぃていていてててててえッ!!!!」

涼しい顔で、彼氏にスリーパーホールドをかける彼女って…
でも大好きだぜっ!!…あれ、俺Mっ気ある?

「…まぁ生徒会室には行くけど」
「え、何でっ…はっ!!」
「…何」
「まさか雪姫、俺という彼氏が居ながら慧と…」
「あ?」

こ、こえ~~…

「慧には未月ちゃんが居るだろ馬鹿」
「あ、そっか」
「…朱雀さんから連絡があったんだって馬鹿」
「え、ボスからー!?久しぶりじゃね?」

雪姫が、ふわっと黒髪を浮かせて生徒会室に向かって歩き出した
俺も急いで、隣を歩き出した

「だから今から行くの馬鹿」
「へー…」



「って語尾に「馬鹿」付けんのやめてもらえます?雪姫サン」


春日 春樹-カスガ ハルキ-
3年B組
天才詐欺師