「♪~♪~♪」

たんたんたん。と鼻歌を歌いながら階段を下りると、前方10mにサラッサラの黒髪とすんげー細い足が見えた

「ゆっきっひっめー!!!!」

叫びながら廊下をダッシュして、後ろから抱きつ…

「止めろ」
「いてェッ!!!!」

振り向き様(ざま)に、細い腕からは想像できねぇ正拳突きと
超美人すぎてやべえ美顔からは想像できねぇ怖ぇ声で、俺様ノックダウン…ッ;

「痛ぇよ雪姫ー!そんな技どこで覚えてきたんだチクショーっ」
「ヘンタイから自分を護る為だよ」
「何ッ!?俺の雪姫に何てことを!!」
「春樹のことだよ」
「うっ」

雪姫の言葉って1つ1つが胸に刺さる…
でも毎日抱きつく俺って健気…(健気?

「な、今から生徒会室遊びいこーぜー」
「はァ?何で」

明らかにイヤそーな雪姫…
そんな顔もカワイイぜっ!!

「や…ヒマ、だから?」

首をかしげて疑問系で言ってみると、

「………」
「な、何だよーそんな俺の美顔が好き?」

じーっと見つめてくるから、冗談で言ってみた…んだけど

「バッ…カじゃないの馬鹿」
「ィって!!」

しばらく見つめられたら、ドスッと腹を叩かれた