「さーきー!!!!」
「!!」

部室で制服に着替えて、陸とお揃い♪のエナメルを肩にかけて体育館のドアを開けると
1階の階段から、陸のあたしを呼ぶ声が聞こえた

「陸っ」

あたしはダダダッと階段を駆け下りて、手すりから身を乗り出して下を見た
こっちにブンブン手を降ってる陸…と
その隣で明らかに呆れた顔の大祐が居た

「今終わったのかー?爽樹も大変だなー!」
「あたしは引退したのに、しつこく部活に来るメーワクな先輩だよ^^;」

だって受験勉強とかしたくないし
第一あたし、専門学校志望してるしねー。勉強する必要なし(かな?

「んじゃー一緒に帰ろーぜー大祐も!!」
「何で俺も?」
「え?大祐も一緒に帰ろうよ」

陸に反発する大祐に、あたしも階段から下りて隣に立って言った
すると、大祐はあたしを見下ろしてあからさまにイヤそうな顔をした

「な、何っ」
「何でてめーらみたいなラブラブと一緒に歩かなきゃなんねんだよ!」
「べっべべべべ別にラブラブとかそういうの別に」
「まーなー俺等ラブラブだよなー♪」

必死で弁明するあたしの首に、後ろから陸の腕が絡んだ

「ちょっ、陸っ!離し給(たま)え!!」
「「たまえ」?」

陸がクスッと笑った

「ううううるさいっ////」

そう言い合いしてる間にも、大祐の顔はげんなりしていった