その直後部屋の中から冬希の大きな声が聞こえてきた。 『知春!知春ー!!』 その声は今までに聞いた事のない 泣き叫ぶような声だった。 いつも穏やかで落ち着いている冬希とは別人のよう。 その声に私の体は勝手に動いていた。