『そうだ。あたし今日真季と海行くんだった!早く行かないと。真季が待ってる。』 「あたしは点滴を引き抜いて起き上がった。お母さんはベッドから降りて行こうとするあたしを必死に止めた。」 『知春、落ち着いて!真季君はね…真季君は…亡くなったのよ…。』 「あたしは聞こえないフリをした。受け入れられなかった。」 『早く真季のトコ行かなきゃ…。真季…真季…。』 『知春!しっかりして…真季君は亡くなったの。もういないのよ…。』