『真季!ねぇ…真季!!返事して…目開けて!!真季っ!!』 「何回名前を呼んでも…肩を揺すっても…真季は目を開けてくれなかった…。 それでもあたしは力の無い真季を抱きしめて何度も名前を呼び続けた…。 気付いたら私はベッドの上にいて、悪い夢でも見てたのかって安心した。 」 『知春?目覚めたのね…。ここは病院よ。』 「病院?心配そうにあたしを見つめるお母さんの目には、みるみる涙が溢れてきた。」 『知…春…。真季君が…真季君がね…。』