「だっていつも空
俺と出かけるの避けてた・・・」


「俺的に気をつかってたんだけど」

すると優はなんだよそれっ
と言ってにこ~っと笑った。

そして俺は最後に言った。

「だから綾のこと
好きでも俺嫌わないから
安心しろよ」

すると優は顔を赤く染めて

「別に・・・」と
言って顔をそらした。


そして話もそらした。


「空、部屋行こう?」
「あーもう少し風に当たるから
先に行ってて」
「・・・分かった。
早く来てね」

お前は女の子か、と思いながら
右手を上げた。


「はぁ・・・
何でかっこつけたんだろ」

本当は冗談のつもりだった。
まだ気になっているだけだと
思ってたのに。

優は綾のことが好きだった。

まぁ女嫌いを解放?
させちゃったし。

まぁいいんだ、
優が幸せなら・・・
綾が幸せなら・・・

そして俺は綺麗な空に向かって
叫んだ。

「綾瀬 空、失恋ーっ」
これでいいんだ。


このとき優に自分は
綾が好きだ、そう言っていれば
何か変わったのだろうか。