そしてたわいもない会話をしているうちに、

「よしっ!できたっ!」
「わぁ~!おいしそ~!」
「綾乃ちゃん、悪いんだけど
みんな起こしてきてくれる?」
「分かった~」

そう言っててけてけと、
みんなの部屋へ向かった。

朝飯を作っているときに
誰かと話すのは久々だった。

ぴんくの可愛いパジャマを着た少女。
俺と同い年のはずなのに、
俺よりも、遥よりも幼く見えた。

「これからはもっと
楽しくなりそうだな」

そう呟き、俺はいすに座り、
足を組み、机に頬杖を着いた。

カーテンから覗く、
まぶしい朝日を浴びながら。