ーデートから1週間ー

今日は優の誕生日だ。
テーブルの上には優の好物が
たくさん乗っている。
別に俺は嫌いなもの少ないけど、
今は俺の1番苦手なものが
乗っている。

「輝・・・ケーキはいらないだろ」
「優雅さん、何言ってるんですか。
誕生日はケーキでしょ?」

そうかもしんねぇけど、
「ならなぜ俺の分もケーキがある」

俺らはみんな好みが違うから
1人1人違うケーキだ。
でも俺は甘いものが大の苦手だから
ケーキは嫌いだ。

「なんでって・・・
おいしいですよ?ケーキ。
ね?優」

「・・・うん」

優はこー見えてめっちゃ
甘党だ。

「いや、俺は苦手。
てことで優、これやる」

俺は自分のケーキを
優のほうに差し出した。

「誕生日プレゼントだ。
ありがたく受け取れ」
「・・・ありがと」

よし、これでまぬがれた。
ケーキがプレゼントなら
優も喜ぶだろう。