ピピピッピピピッピピピッ
テンポよく鳴る目覚まし時計。

シャッ
カーテンからのぞく太陽。
 
キッチンへ行きエプロンを着け、
朝飯を作る。

そして朝飯ができたら
みんなの部屋を1つずつ
ノックして起こす。

これが俺の日課だった。

だが、今日は違った。
それは、俺がまだ朝飯を
作っているときだった。

「あれ~輝~??」

眠たそうな声を出しながら
1人の少女がキッチンに入ってきた。

「あぁ綾乃ちゃん。おはよ♪」
「輝はやいね~」

やはり眠いのか語尾が長い。

「毎日朝飯作るのが日課だから笑」
「偉いね~」
「綾乃ちゃんもまだ寝てても良かったのに笑」
「なんか・・・目覚めた~」

目をこすりながら言う綾乃ちゃん。
その光景が微笑ましかった。