あたしたちはまなたちの
邪魔をしてはいけないと思って
この辺をぶらぶらと歩いていた。

優雅と彩香はあたしたちの
前を歩いていた。

ドンッ
「あっ」
隣を歩いていた人に
ぶつかってしまった。
「おい、姉ちゃん。
危ねぇじゃねぇか?」

やばい・・・
「ご、ごめんなさい・・・」
すると優が出て来て、
「いっててって」
彼の右手をぐいっとひねった。

すると彼は舌打ちをして
行ってしまった。

「ったく・・・綾乃大丈夫か?」
「う・・うん、大丈夫」
「なら行くぞ」

はたから見れば
そっけないと思うかもしれない。

だけどあたしの心臓は
飛び出てしまいそうなくらい
ドキドキしていた。

だって優は、

あたしの左手を掴んで
歩き出したのだから。

「優っ!ありがとうっ!」
あたしは笑顔で言った。
「・・・別に」

やっばい、
幸せ度MAX。