あたしが廊下で突っ立っている頃。

リビングでは・・・

「優?コーヒー飲む?」
「うん」

優はソファに座り、
空はコーヒーを入れ始めていた。

「ねぇ優」
「ん?どうした?」

「あの女面白いかも」
「ええ!?」
空にしては
とてつもなく珍しく大声を上げる。

「なに?」
「いや・・・なんでも?」

空は内心驚いていた。
同時に喜んでいた。
優の女嫌いが治るかもしれない、と。

♪♪♪♪♪♪♪♪

優の携帯がなる。
「・・・めんどくさいなぁ」
そう言いながら携帯を開く。

カタンッ

携帯が床に落ちる。
「優!?」
「あいつが・・・」
「え?」

「沙羅が来る・・・」

優と空は、目を見開きながら、

お互いを見つめていた。