ん~トイレ行きたい。
だからトイレに向かった。

ガチャ

「あ・・・」
ちょうど廊下に優がいた。
「優・・・どうしたの?」
「・・・別に」

・・・
やっぱり嫌いなんだろうなぁ、
あたしのこと。
そう思うと何気に切なかった。

頑張れあたし!
優の前を通り、
トイレに向かった。はずだった。

「うえっ!?」
あたしは優の目の前で転んだ。
「・・・プッ」

上からは少しだが笑い声。
そーっと上を向くと、
優が手を口に当てて少し笑っている。

「そこ・・・何もないよね」
馬鹿にしてるのだろうか?

でも、
なんだか嬉しかった。
初めてあたしに向かって・・・

「笑った・・・」