「あーやっのちゃんっ♪」

彼女の背中に飛びつく。
「きゃっ」

ん~いい匂いっ
甘いいい匂いだ。

「びっくりした~
ってか急に飛びつくのやめようよっ」

少し眉間にしわを寄せている。

「え~~」

甘ったるい声を出す俺。

「遥く~ん、綾乃ちゃんに迷惑かけないっ!」

輝が俺を綾ちゃんから引き離す。
「え~輝まで~」

「ごめんね綾乃ちゃん、部屋戻って休めば?」

「ん~じゃあお言葉に甘えて・・・笑」

そう行って綾ちゃんは部屋に戻って行った。

「輝の馬鹿~」
「遥の猫かぶりばらしてもいいよ?」
「・・・鬼」
「ははは笑かっこいいね笑」

ぶっちゃけ俺もなんで猫かぶってんだろ・・・
素の俺を見せればいいことなのに。

「好きな子だからとか?」
「ブホッッッ」

飲んでいるお茶を噴出してしまった。