“風邪うつるから部屋には
なるべくはいらない!!”

輝の言葉を無視して今、

「空・・・?」

空の部屋の扉の前にいる。

「ん・・・?」

中から小さな声が聞こえる。

「お邪魔しま~す・・・」

空はベッドの中に潜っていた。
おかゆには少し手をつけ
薬を飲んだ感じだ。

「は・・るか?・・・どした?」
「お見舞いに来たの」

そう言うと空は微笑んでくれた。
「そぅ・・・ぁりがと」
そして俺の頭を撫でた。

俺は少し空のところに歩み寄った。

すると・・・

ころんっ

何か足に違和感が。
何かを蹴った感じがした。

「・・・あれ?」