「空～?」
コンコンッ

ガチャ

「何?」
「ちょっといいかな?」
「ん」

そう言って扉をあけて
手ではいってというしぐさをした。

やっぱ空優しいな～。

そしてあたしをベッドに座らせて
空はいすの向きを反対に
またがって座った。

空もそんな座り方するんだ。

「んで?どした?」
「優はデートとか
誘ってくれるかな～なんて」

変な質問だよね。
さすがの空も答えにくいかな・・・

「優なら大丈夫、
綾乃が気にすることじゃないよ?」

そう言って頭を撫でてくれた。

「うん・・・」
「ほら、元気だしな?
応援するから」
「うんっ!」

うっわ～単純、あたしって。



空はあの時応援するって言った。
あのときのあたしは素直にそれを
聞いていた。

どうして気づかなかったんだろう。

空のどこか切なそうな顔に。