Comfortable

「もうヤバイ!結花可愛すぎる」


そういいながらあたしに抱きついてくる美月。


「ちょ、意味わかんないこと言わないでよ!ってか刹那も見てないで助けてよ」


あたしがそう言ったのにも関わらず刹那は笑いながら「まぁまぁ」と言って助けてくれる気配が一向に無い。


「あたし、結花のこと世界一愛してるからね?昨日もラブメール送ったでしょ?」


悪戯な笑みを浮かべながら言う美月。


「もう、あたしをからかって遊ばないでよね!」


あたしは美月にそういい残しボールを取りに行った。


「なあ、春原」


不意に声をかけられドキッとした。


「何?」


「フリースロー勝負しようぜ」


刹那はそう言ってあたしからボールを奪うとゴールまで走っていってしまった。


「は、何よ・・・いきなり」


あたしがそう呟くと美月が「まあ、してあげたらいいじゃない?」って言うからすることにした。


「先攻は?」


あたしがそう聞くと刹那は「レディーファーストで」と答えたからあたしから先やる事になった。