翌日、母親に言われたとおりに部屋にいた。
これから来る同居人を待つために。
本当なら、出かけてしらばっくれようかと思った。
でも、出来なかった。


情けないが、母親が怖いのだ…。



もうすぐ14時か。

気楽な一人の時間も空間もあとわずかかよ。



ピンポーン。


あーあ、ついに来たか。
時間を守るってことは、少しはまともなヤツなのか。


俺は玄関へ行き、ドアスコープを覗くと、そこには女の人が立っていた。



なんだ、違うのかよ。
なんかの勧誘か?
まあ、女の人だからさっさと断るか。


ドアを開けたとき、俺の運命は変わってしまった。