理由はどうであれ、年上の女の人と一緒に暮らしているなんて知られたら、変な想像はされ、いいようにからかわれるに違いない。

…俺ならきっとしてしまう。

だから、バレないようにしてきたのに。
それが思わぬところで、バレてしまうなんて…。



大学の帰りに、康介と買い物をしていた。


すれ違う男が、何かを持っている。
あの男も、この男も。
高校生から、サラリーマンのおじさんまで。


口々に聞こえてくる言葉。
「今の人、美人だったよなぁ~。」
「ラッキー、いいもん見れたな。」
「もう一度行ってみるか?」


こんな会話。
想像を膨らませる俺達。


「行ってみるか?」

康介が言う。

「とーぜん。見れるもんは見とかないと。何事も勉強勉強♪」