「梨紗ちゃん…。今日はありがとう。そろそろ火葬場に移動するからね。」


梨紗はただ頷いた。


火葬場では皆が横たわった僕に最後の言葉をかける。

「隆介…。お休み。」

お父さん…。

「隆介、生まれてきてくれてありがとね。」

お母さん…。

「お兄ちゃん、ばいばい。」
「隆介…じゃあな。」

「高木、ゆっくり眠れよ。」

一通り挨拶した。

後は……

「梨紗ちゃん…。」


梨紗は棺に近付いた。

「…っか。」

…?