ううん、とりあえず広輝を心配させちゃいけない。

校門まで走った。

もうすでに、広輝は…いた。

「広輝っ」

「おせーよ」

「ごめんごめん…」

「家くる?」

「うん…」

やっぱだめだ。

広輝、本当は私を呼ぶために家に行くんじゃないよね?

もう、気づいてるの?

沈黙のなか、すぐ家についた。

「おじゃましまーす・・・」

「誰もいねーよ」

「上、いってて」

指示通り、上の広輝の部屋の床に座ってまってた。

なんか、さっきの広輝怖くない?

校門にいたときとは、何か違う…?

ガチャ

広輝が私の隣に座る。

「どうした?」

「えっ」

「さっきから変」

「だよね…」

「俺じゃダメ?信じられない?」

「あのね、私校門行く前に博人からメールきたの。

それで…屋上で告られたの。」

「やっと言ってくれたな。」

「私ね、広輝は大切な彼氏だって思ってるよ。

だけど、博人も大切な友達だから、真剣に答えだしたくて」

「戸惑ってるってことか」

「ごめんね、なんか…」

「俺、ずっと待ってるから。ゆっくり答えだせよ」

「う…ん。ありがとう。今日は帰るね」

「送るよ」

「ううん。一人で帰る、おじゃましました」