「レオン!」


ティナは満面の笑みを浮かべて背の高い男性に近づく。


まだティナの場所からレオンの顔が見えなかった。


彼は俯いていたからだ。


ようやくレオンの横にティナは立った。


「レオン、探したのに・・・・・!」


レオンに抱きつこうとしたティナの顔が一気に青ざめた。


「俺もお前を待っていた」


その声は甘く優しいレオンの声ではなく、ティナを恐怖に陥れたジェイソンのものだった。


ジェイソンがニヤッと笑う。


そしてナイフが頭上から素早く振り下ろされた。