人間の時のティナより、ヴァンパイアのティナは回復が早かった。


レオンが胸に手を置いてから1分ほどでティナはうっすらと目を覚ました。


「レ・・・オン・・・」


うつろな瞳でレオンを見るティナは現状がまったく分からないようだ。


「ティナ、良かった」


自分の首にティナの唇が来るように身体を起こす。


「飲むんだ」


「あたし・・・?」


異常に動かない身体。


なんでこうなったかは把握できていないティナは小さく呟いた。


「いいから早く飲みなさい」


声を荒げることなくティナの言うとティナはレオンの首筋に噛み付いた。