「うっ!」


一瞬何が起きたのか分からなかった。


「オマエガニクイ」


その声にティナの動きが止まった。


カサンドラさん?


あたしがわかるの?


ジェイソンはもう何も分からないと言ったのに・・・。


もう一度、強く引っ張られてすごい勢いでティナの頭は鉄格子にぶつける。


とにかく逃げなければとティナは掴まれている髪を自分の方に引っ張った。


「カサンドラ、憎い相手はわかるのか、それは好都合」


ジェイソンがニヤッと笑った。