家の玄関まで行くと、お母さんがドアの前に立っていた。 「舞ッッ!!こんなに遅くまで何処に行ってたのッ??心配するでしょう!!」 お母さん… 「…ごめんなさい…」 ギュッ 急にお母さんに抱きしめられた。 「………」 お母さんの体が凄く冷たくて、ずっと私を待っていてくれてたんだ…って思うと、悲しくなった。 「ごめッ…―ごめんなさいッごめんなさい…!!」 自分の体が熱くなっていくのがわかった。 「無事でよかったわ。さッ!!中に入りましょ」 こんなに泣いたのは… 何年ぶりだろう…。