7日目の恋




「まー…確かにそうだけど…無理には聞かないから、言いたくなったら言って?」


「わかった…」



なーんだ…聞かないんだ。



でも…


安心した。




「後さ~…」






桐谷先生が眼鏡をかけなおす。



その仕草がまた、可愛くて…可愛くて…



胸がギューって
なったんだ。





「お前は知らないだろうけど先生なぁ、実は桜井の事前から知ってんだよ…。」



え…??







嘘…。





何で??




「多分…お前が小学生の時から。」




あまりの事に声が出ない。



「……」



「びっくりした?先生も、初めびっくりしたんだよ~…お前を見た瞬間まさかって思ったよ…」



「何で?…私の事知ってるの??」



桐谷先生に会ったのは塾に行きだしてからのはず…



何で?




「ん~…何でかは秘密だけど、ちゃんと知ってるよ♪…お前の笑顔は最高って事と、1番…笑顔が似合うって事は」



そう言った桐谷先生は…やんちゃな子みたいに、ニカッって笑って私の頭をポンポンと軽く叩いた。



その優しい笑顔が嬉しくて…







又、


胸が苦しくなった。