「…先…生?…」
そこには、桐谷先生の姿があった。
「え…なんで??」
「ちょッ桜井!!何してんだ?!こんなとこで…こんな時間に…」
先生…。
又、涙が出そうになった。
「先生こそ…何してんの?」
「えー…先生は家この近くだから、コンビニで夜食を…って、先生の事はいいからッ!!とりあえず、そこ出てこい。」
こんな時に…
話しかけられたら…
私…。
「………。」
「ほーら!桜井ッ…」
グイッ
桐谷先生の大きな手が私の手を強く引っ張った。
「先生…手温かいね…」
「お前が冷たすぎなんだよ」
そのまま、先生の車の助手席に乗せられた。
温かい…。
