それから竜君の家まで行くのは簡単ではなかった。
通りすぎる人に道を聞いて―…
歩きまわった。
「ついた…」
もう夜の10時を過ぎていた。
ガチャ…
「竜ー!!舞だよッ」
竜君の家は親がいない。
仕事で全く帰ってこないのだ。
「おせーよ!!」
「ゴメンね…道に迷っちゃって。…」
家に入る。
「舞さー…今まで、遊んでたんだろ?!いいよな~お前は…」
は??
遊んでた????
なにそれ…。
「男遊びもさー…程々にしろよな~!!変な噂たってるしよー…」
「……何それ…。遊んでた?ハァ??」
又だ…。
目が熱くなる。
なんで…そんな事言うの??
「ふざけんなよッッ!!!男遊びって何それ!!…変な噂って…好きでそんなの流れてんじゃねーんだよッ!!」
気づけば、竜に怒鳴っている私がいた。
ヤバい…
泣きそう。
