7日目の恋




「桜井さんは部活何?」


桐谷先生の声が響く。


先生の目…とてもじゃないけど見れない。


「吹奏楽部です…」
それで精一杯。



「へぇ―いいな…じゃあ、好きな教科は?」


教科…勉強は好きじゃないし…

「た…体育…カナ。」




「ハハッマジで?!音楽と体育…いいな!どっちも出来るんかあ」


ドキッ

え…


桐谷先生が笑ってる…



目を細めて…



先生…笑うんだぁ。




ヤバい…
凄い可愛い―…



八重歯。



ヤバい




何か分かんないケド…嬉しいッ



先生も笑うんだ……





凄いものを発見したみたいに思えた。



一気に引き込まれる。




この先生は…


いや…
この人は…

何か―



凄い。



それが


私の正直な感想だった。