「なんで、お前いるん?」 「陽を待ってたの!!もぅッ置いてかないでよー」 頬を少し膨らまして、こっちを見る。 「なあ…恵美子、いつも言ってるだろ?俺に構うなって…お前は他の友達といなきゃ駄目だろ…」 そうだ…こいつは、他の奴らといるのがいい。 たとえ幼なじみでも…俺に、かまわない方がいい。 「何それー…ずっと待ってたのに……じゃあ、もういいよぅ。1人で帰るからッ」 そう言って、先に歩いてく。 これも…こいつの作戦。 いつもの―… 分かってるのに引っ掛かる。