ラブレター

うちのチームの男子を探すと一人の選手が目に止まった。


彼はその男子達からちょっと離れた場所で今まさにスキーを履こうとしていた。
他人のタイムなんて必要ない。
何故なら自分は一位だからだ。
誰かに越されないことを知っているからこそ群がらない。
自信を持っている証拠だ。




それは

加藤君だった。






長い間見とれている私がいた。
というより、目が離せなかったのだ。