ラブレター

その日の夕飯には家族みんなが私にラブレターの返事が来たことを知っていた。


父は、
「あの加藤君がねぇー。やっぱり上手い子はアラスカなんか行くんだなぁ。」
なんて言っている。

母は、
「意外とえらい子じゃん!ちゃんと返事書くあたり…スキーだけじゃないのねー。」
なんてはしゃいでいる。


妹は、
「姉ちゃん出したんだね、ラブレター」と呆れてニヤリと笑う。


この食卓の場では、こんな娘に返事なんて書いてくれた加藤君の素晴らしさだけが浮き立って話が進んでいた。

親も、付き合いたいの?なんて聞かないところをみると、自分の娘が加藤君と釣り合うとは全く考えていないのが伺えた。