ラブレター

ドキドキしながら手紙をにぎりしめ、何度も何度も見返した。



しばらく見てはまた机に戻し、また出しては赤面した。




大好きな加藤君が返事をくれたことが嬉しくて仕方なかった。

例え親や周りの人に「せっかくラブレターくれたんだから、返事を書いてやれ」と言われ渋々書いたとしても、本当に嫌なら書かないだろう。

わざわざ62円切手を貼って返事を出してくれた…そんな優しさが嬉しかった。



手紙が愛おしくて、嬉しくて、跳びはねたい気分だった。