気づけば、あなたが

それでも佳奈は
やっぱり納得がいかないのか
手伝いに行きたいと再三告げた。



そのうち 佳奈は
次第に機嫌が悪くなっていった。



「邪魔しないし、どうしてダメなの?」




「これはうちの事だから…」



「少しの時間だけでもいいのに……
4月になったら高校も別だし、それまで何回でも会っていたいのに、何でわかんないの!」



「あのさぁ・・・」



俺は返答に困る。



「どうしても、行っちゃダメなの?」


今にも泣き出しそうな顔



マズい状況?



もし こんな場所で
泣かれたら・・・




「いいよ・・・」



「えっ・・・?」


佳奈の表情が明るくなる


俺は根負けした。