結局、陽介の提案がスンナリ通り、植樹に決定した。
資金集めが少し苦労しそうだが。
クラスのみんなの最後のやる気に何となく感心し陽介は少しだけ自己満足に浸った。
受験で他人の事なんて、気にしていられなかった、ここ2カ月。
またこんな形で、クラスの雰囲気が元に戻った。
やっぱりクラスメートは、いいもんだ。
陽介はそんな風に客観的にクラスの事を思った。
やがてチャイムが鳴り休み時間に入った。
「陽介いるー!?」
教室のドア付近から声がする。
「陽介、呼んでるよ」
美波の言葉で振り返ると坂本佳奈が満面の笑顔で立っていた。
陽介はゆっくりとドアの方へ歩いて行く。
「今日の帰りに杏のうちに寄ってかない?」
「えっ、何で?」
「だって聞いたら、休みだっていうじゃない」
「お前、一人で行けばいいだろう」
佳奈は首をかしげた。
「あら、いいじゃない! じゃあ私も便乗しちゃおうかな」
いつの間にか割り込んで会話の中に美波が入って来た。
何だこいつら・・・
陽介は一瞬、殺気を感じた。
資金集めが少し苦労しそうだが。
クラスのみんなの最後のやる気に何となく感心し陽介は少しだけ自己満足に浸った。
受験で他人の事なんて、気にしていられなかった、ここ2カ月。
またこんな形で、クラスの雰囲気が元に戻った。
やっぱりクラスメートは、いいもんだ。
陽介はそんな風に客観的にクラスの事を思った。
やがてチャイムが鳴り休み時間に入った。
「陽介いるー!?」
教室のドア付近から声がする。
「陽介、呼んでるよ」
美波の言葉で振り返ると坂本佳奈が満面の笑顔で立っていた。
陽介はゆっくりとドアの方へ歩いて行く。
「今日の帰りに杏のうちに寄ってかない?」
「えっ、何で?」
「だって聞いたら、休みだっていうじゃない」
「お前、一人で行けばいいだろう」
佳奈は首をかしげた。
「あら、いいじゃない! じゃあ私も便乗しちゃおうかな」
いつの間にか割り込んで会話の中に美波が入って来た。
何だこいつら・・・
陽介は一瞬、殺気を感じた。

