気づけば、あなたが

陽介を気にかけてるはずだったのに
神崎先輩の存在が、彼女の心に入り込んでしまった。



淡い想い


それは杏にとって
初恋になる。



もし これから陸上部へ入部したら、杏の心は揺れ動く。



グラスの液体のように・・・



すっかり たくましく素敵になった先輩を目の当たりにした杏は
自分の気持ちの動揺を、どうコントロールできるのだろうか

まだ杏自身も
それは
わからなかった・・・




やがて入学式も終わり、グラス毎に写真を撮る。


一組から順に 撮影が始まった。



杏は留奈に呼ばれて並んで携帯で写真を撮った。


集合写真までは、
まだ待ち時間があった。