気づけば、あなたが

クラス発表の掲示板に 陽介は早くからいた。



自分のクラスを
確認する前に、杏のクラスを確かめた。



・・・杏は五組か・・・



掲示板を横移動しながら 自分が隣のクラスである事に
少しホッとした。




杏とは、余り離れなくて済んだ。



今の陽介は、間接的にそっと杏を見守って行く方がいいと思った。




まるで今までの
自分の行為を
懺悔するかのように


そして今・・・


自分のほんの数メートルの所に、杏の姿が見えている。



杏の姿は
すぐにわかる。



陽介は失った信頼を取り戻さなければならない・・・

そう思った。