幸せなあたし達の生活を壊す時間がこの日刻々と迫っていたなんて誰が想像していただろう…



この日も、いつもと何も変わらない朝だった



『はい♪卓也お弁当』


『今日は棟上げだから御馳走出るって言ったのに、でもありがとう!麗奈の弁当は俺の栄養源だからな』


初めてお父さんと作った家の棟上げとあって卓也は気合いが入っていた


『怪我しないように気をつけてね』

『は〜い♪今日は記念日だからおめかししとけよ!デートしような♪行ってきます!チュッ』


いつもと変わらず笑顔で家を出た卓也



まさか…



まさかこれが


卓也と交わした最後の


言葉なんて…