夢の続き~天国へのloveletter~(実話)

『よっ!久しぶり』


外を気にしながらも平然を装い雑誌を読んでいると

油や汚れが沢山染み付いたニッカポッカがやけに似合う彼が立っていた


『そんな汚い格好でコンビニ入ったら迷惑なんですけど(笑)』



『何だとぉ〜!テメェ〜ちょっと見ない間に生意気になりやがって〜!!』


『きゃあはは!!』



コンビニにいたお客さんに冷たい視線を浴びながらも久しぶりの再会を喜んだ



『女が煙草なんて止めろよ』


駐車場で煙草に火をつけた麗奈を見て彼は言った


『何回も、うるさいなぁ!スカート丈の次は煙草??あんた何様?』


『俺はお前の彼氏様だよ』


『はぁ!!!!!???』


いきなりの冗談に動揺を隠しきれなかった


『だいたいあんたの名前も歳も何も聞いてないしアンタみたいなの1番苦手なんだよね』


『じゃあ〜どんな奴がタイプなんだよ!お前の理想通りになってやるよ』


ちょっと真剣な彼の顔に一瞬麗奈の胸がドキッとしたのが分かった



『え〜っと髪型やっぱり黒がいいしロン毛もありえないしピアスも嫌いだなぁ〜』


『よし!決まり。俺がその通りになったら付き合ってくれるよな?麗奈ちゃん』


『…つうか…何で名前知ってんのよ!あっ…里沙か』


『俺は大野卓也。あんたの一つ年下だけどよろしくな!そうそう、あの日いた麗奈ちゃんより可愛いい里沙ちゃん俺の先輩といい感じだぜっ』


『うん…聞いたってか、あたしよりより可愛いって何よ!!確かに当たってるけど』



『じゃあさっきの約束覚えとけよ♪またな』



変な奴…



でも…あんな真剣な目初めて見た


本当は名前も年齢も知ってたのに意地悪してごめんね



あの日の約束守るわけがないと思っていた



ただの冗談だろうと…