って、あー!!!


こんなことを考えてる場合じゃなかった。


璃久だよ、璃久!


全員降りたことを確認すると、
あたしはキョロキョロとしながら、取り合えずトイレへと向かってみる。


同じ制服ばっかりで、
どこに居るかなんて全然わかんない。

トイレから出て来る人の顔を、
一人一人確認しては大きな溜息。


ちょっと変な人……
じゃなくて変なガイドだよね。

これじゃあ。


そう思いながらも、
早く璃久に会いたくて。

あたしは変な行動を続行してしまう。



その時だった。



トイレから数メートル離れた場所にある自動ドア。

開いたかと思うと、


そこに璃久が居て。


一瞬、夢か……
なんて思っちゃうほどに璃久は簡単にあたしの目に映った。