「えーっと……この辺だよね?」 さき先輩にメールしてもらったお店の地図片手に辺りをキョロキョロ見回す。 「ないなぁ」 見上げて看板を見るも、中々お店は見付からない。 「どうしようかなぁ」 さき先輩に電話して迎えに来てもらおうかと考えていた時、ひとつのお店から出てきた店員らしき男の子。 あ、あの人に聞いちゃえ! そう思って、小走りで駆け寄り声をかけた。