どうやら、アンジェリーナは翠子を守ってくれたみたいだ。



可愛い翠子を虫扱いしたことは、許す!



…って、あれ?



軽く疑問に思ったが、余合が口を開いたのでそれに耳を傾けた。



「翠子さんでしたら、好き嫌いはおっしゃいません。

どのお店に連れて行っても、大丈夫ですわ。」



いや、大丈夫じゃないだろ?



この前、絶対に不味そうだったって!



「いや、ハンバーガー屋に連れて行ったんだけどさ…。」



「いやー、びっくりだよ!

お嬢様をそんなとこに連れてくなんて…。」



アンジェリーナが爆笑してた。



「仕方ねぇだろ、小遣いピンチなんだし。」



「私はそのお店を存じませんので、一度連れて行ってくださいませんか?」



お嬢様学校から抜けて2年近く経ってるっていうのに、行ったこと無いってか!?



「お前ら、普段ドコでたむろしてんだよ!?」



「リコん家で、優雅にアフタヌーンティ。

お金、一切かかんないから。」



聞いた俺が、バカだった…。