それから数分経ち、沢末さんは走って帰ってきた。


「んじゃ、病院に行こうか。」




え…
病院?


「俺、何処も具合悪くないっすよ?」


俺は疑問顔で沢末さんに言う。


「違う、違う。歩君じゃなくて、その子が病院に居るの。」




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